Web発見担当の市川でございます。ギャップダイナミクスという森林生態学用語があるそうで、「森林が、部分的に壊れては遷移することを繰り返し、全体としては極相の状態を維持すること、あるいはそういった考え方のこと」という意味だそうです。具体的には、森林で大木が倒れた場合ある程度の広さとまとまりを持った明るい地表が現れ、そこでは陽樹やパイオニア的樹木が発芽する。それらが背を伸ばした後に、次第に陰樹が伸びて、簡単ながら遷移をしつつ元の森に戻る。その過程を指すそうです。「動的な平衡状態」とも言えるそうで、この状態がWebサービスの興隆によく似てるように思います。
一昔前で言うなら掲示板という大木が倒れて、その隙間にブログサービスが現れて定着した。今はそのブログに少し陰りができた隙間から、パイオニア的樹木であるTwitterやFaceBookが芽を伸ばし、大木になりつつある。このまま定着するかどうかは分からないですが、Webの世界は常にこういった興隆、変化とともに歩んできた歴史のように思います。今後も動的な変化は続くでしょうし、もっと大きな範囲でのギャップダイナミクスが起こる可能性もあります。
野村総研が発表したソーシャルメディアロードマップによると、2010〜2011年度はソーシャルメディアの黎明期で、ソーシャルメディアを活用・分析し、企業が消費者の声に耳を傾ける“リスニング・プラットフォーム”のフェーズ、2012〜2013年度はソーシャルメディアの発展期で、ソーシャルメディアがメッセージ伝達のインフラとして発展し、顧客サポート分野での利用が始まるフェーズ、2014〜2015年度ソーシャルメディアの普及期では、ソーシャルメディアのなかで消費者が共有するデータの種類がさらに増え、消費者の位置情報や視聴履歴、他の消費者とのコンテンツ共有状況など、より多くのデータが分析対象として獲得可能になり、消費者理解の深化に繋がり、最終的には、早い段階からソーシャルメディアを活用し始めた先進的な企業から、ソーシャルメディアと既存のチャネルとを組み合わせ、マーケティングや販売機会の管理を実現し始める時期に至ると、、顕在顧客の声だけでなく、潜在顧客の声も分析出来る時代に入り、顧客とのコミュニケーション方法、関係性構築に大きな変化をもたらすだろう、としています。可能性は十分あると思います。 |